3月31日

新年度に向けて何かと忙しい日本語リテラシーのオフィス。
新しく入って来たチューターの研修をしたり、授業プランを話し合ったりする合間に、
本日付けで“辞めていただく”(上々手さんが好む言葉)チューターの名前を内線表から消したり、
メーリングリストから外したりする仕事を、悲しいとか悔しいとか寂しいといった言葉を一切口にせず、
私たち残ったチューターは黙々とこなした。
まるで、当たり前の仕事であるかのように。


ある人が以前、再応募でまた面接を受けることを、羞恥プレーみたいと言っていた。
その一言が重くのしかかる一日だった。


大学のホームページには相変わらず嘱託職員を募集する文字がならんでいて、腹が立つ。
これから何人もの人が迎えるであろう3月31日への想像力がまるでない。
本当は、明日への希望をいっぱいにして、今日の日を迎えられるはずなのに。


気が付けば、日付が変わっていた。
さて心機一転、という風には行けそうもないな。