叡電で追いコン

　叡山電車って、貸切ができること、知ってましたか。

　とある呑み屋さんのバイトが、今年で大学を卒業してやめるので、店長さんが叡電を借り切って追いコンを催しました。私もそのバイトさんと4年間のんだり遊んだりしてきたから、誘ってもらいました。

　彼女は大学に入ったころから、昼からピースを吸いながら焼酎を飲んでいるような渋い人でした。音楽の仕事がしたいから、東京へ行って仕事を探すんだそうです。しばらくはバイトもせずにいままでの貯金で就活に専念するそうです。バイトを始めちゃうと、まともに就活できなくなるから。

　そんなふうに思っているけなげな人が、他にもたくさんいるような気がした。たとえば、自分の「専門性」をあげようとして、バイトをしながら学校に通ってよりよい条件での就職を夢見る人たちとか。

　叡山電車は行き先（ヤセか鞍馬）×最大定員数の乗車賃をはらえば、ダイヤに影響のない範囲で貸切運転をしてくれるそうです。お酒も料理も持ち込んでいい。2時間弱の旅でしたが、八瀬の桜がもう咲きかけていて、春になるなあと思いました。

　井上陽水の「東へ西へ」もよろしく。