ゼロ回答

いちばん大事なことをまず書くべきだったのですが団体交渉のつかれで書けませんでした。


・嘱託助手の3年雇い止め廃止
・労使間で合意が形成されるまで今年度の新規募集はおこなわない


という要望書を12月22日に理事長あてにだしたのですが、1月26日にその回答を受け取りました。


基本的には、まったくのゼロ回答(要望には一切こたえられない)で、要望も文章も検討したあとすら見られないような稚拙な文章でした。職業柄添削したくなりました。



全文掲載はもうすこし時間ができてから落ちついてするとして(だれかこのブログを読んでいる理事のひとがいたら回答書のデータを送ってもらえないでしょうか。入力がけっこうたいへんなのです)

要望に答えられない理由は

  
  (部署に専任がひとりもいない理由について)

  
    「柔軟な組織として充実させて行くことを目指すためには、そこに配置すべき教員は嘱託教員や
     特任教員などの有期雇用契約に基づく教員なのであって、専任教員」ではない


  (3年が契約更新上限であることの理由パート)  


    「有期雇用とするからには、何らかの雇用継続期間の上限が定められなければなりません」

    「その妥当性の判断根拠には様々な事柄があります。例えば、業務遂行上支障がないか、社会一般的に
    同様事例をどのように取り扱っているのか、有期契約が実質を持つためにはどれ程の期間が上限である
    べきか、学内の雇用制度全般との整合性はあるか、などです〜他の大学の動きということも判断要素となります」

  
  (けつろん)


    「本学は現状において日リテ助手の専任化(無期雇用化)を検討すべき状況にはないと判断しています」
     


要望書には専任にしろという要求はひとことも書いておらず、
有期契約(1年契約)であること自体は問題にしていないのに(ほんとうはひどい形態だと思いますが)、
それを専任化要求にすりかえて返答するという不誠実な返答。
1年更新(有期雇用)の問題と、更新回数制限の問題を意図的に混同しているような感じ。
あらためて確認すると3年という契約更新制限の撤廃が目標です。


理由パートをみればわかるように(「有期雇用とするためには、有期で雇用しなければいけない」って書いてるだけだよ)
ほとんど理由らしい理由もなく、ほんとうはお願いしてでも続けていってもらったらいいひとたちを
雇い止めしていく精華の現状の貧困を認識させられるような回答でした。


ぜひこの回答書を執筆した理事のかたには一度うちの部門にきて
文章添削を受けてみることをおすすめしたい、と思いました。
そうすれば、もうちょっとすてきなことばでもって返答が書けるようになると思うから。